今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.1038「こころの成長」

クリニックの駐車場の片隅に咲く一輪の花。
その花の傍らに寄り添い・涙するスタッフ。
「どうしたの?」と尋ねる私。
『小さく健気に咲く花がとてもきれいで・思わず涙しちゃいました』とスタッフ。
若き日の私なら・・。
「きもっ! 何このひと!」と感じたかもしれない。
でも今の私は・その人をとても羨ましく想う。
『なんて・こころのきれいな人・・なんて・すてき人』。
そこには・私の人としてのこころの成長がある。
人・生き物・ものに敬意を払う人。
感謝する人は・幸せである。
幸せとは掴むものではなく・気づくもの。



Vol.1037「スピーチ」

クリニックスタッフの結婚披露宴に新婦主賓として参列。
新郎友人代表の祝辞を拝聴。
とてもこころ温まるスピーチ。
その人の「ひととなり」が出ていた。
友人が素敵なら新郎もきっと素敵な人。
良かった。
安心した。
新郎友人にお礼の一杯。
ビールをなみなみと注ぎ・肩を叩く。

Vol.1036「○個分」

テレビを見ていると・・。
「今回新設したテーマパークは・なんと東京ドーム○個分の広さです!」。
なんて・よく表現されます。
「なんと!このイチゴ1個○○円するんです!」。
そんな時・我が家では・・。
『はぁあ~ほ○弁の・のり弁当○個買えるやん!』になっちゃう。
分かりやす~い・我が家の値段評価。
基準はのり弁。
分かりやすいでしょ。

Vol.1035「抱っこ」

子供が幼き頃。
家内が所用で家を空ける事となった。
クリニックで・お産待機中の私。
幼子を家に置き去りにする訳にはいかない。
我が子を院長室に連れてくる。
仮眠ベットに寝かしつける。
私は床に毛布を敷いて仮眠。
幼子は・なかなか寝付けない。
父にしがみつく。
私は椅子に座り・一晩中息子を抱っこした。
お父さんの腕の中で眠る我が子。
愛らしい寝顔。
遠い愛しい思い出。

Vol.1034「価値観」

家内から映画に誘われる。
好きじゃないジャンルの映画。
でも行く。
鑑賞したら・意外と面白かった。
行って良かった。
好き・嫌い。
得意・苦手。
価値観の違い。
決めつけない。
先ず行動。
とにかく行動。
動けば・学びと気づきがそこにある。

Vol.1033「海を越えて」

陣痛がやってきた。
お産は・赤ちゃんとお母さんの人生最初の共同作業。
赤ちゃんが・もうすぐお母さんお父さんに逢いにくる。
けれど・・。
お父さんは・遠い海の向こう。
お父さんは船乗り。
お産の翌日入院中の赤ちゃんとお母さんに・お父さんから電報が届く。
「ありがとう」。
「元気に産んでくれて・ありがとう」。
「元気に生れてくれて・ありがとう」。
想いは・愛は海を越えてやってきた。
無事に帰ってきてね。
待ってるよ。
お父さん。

Vol.1032「Love Letter」

たなべクリニックファミリースタッフ。
スタッフの子供たちの成長も私の楽しみ。
お子ちゃまたちとの再会に・とても幸せを感じる。
保育園に通う男の子。
同じ園の女の子からラブレターをもらったらしい。
母であるスタッフは・ドキドキ。
気になる・気になる。
でも息子は・ラブレターを母に見せてくれない。
『良平先生なら・見せていい!』。
あら!
びっくり!!
うれしい!!!
こっそり・私にだけ見せてくれた。
感動。
感激。
応援しているよ。
楽しんで。
今日も保育園に元気に行っておいで。

Vol.1031「楽しい」

早朝。
暗いうちから厨房に一人立つ老齢の女将。
毎日毎朝・たった一人で料理の仕込みをする。
たくさん食べて欲しいから。
採算度外視。
お客さんの美味しかったの一言が・彼女の喜び。
楽しい。
と・女将は呟く。
幸せは・・。
喜びは・・。
楽しさは・・。
お金では買えない尊さが・そこにはある。
楽しいが・女将のこころをいつも包んでいる。

Vol.1030「歩む」

人が成長していく姿は・素晴らしい。
とても愛おしい。
高校卒業後ご縁があり・たなべクリニックに入職。
10代で社会に出る。
苦難も当然ある。
想定出来ない事も起きる。
新たな壁に幾度となくぶつかる。
その壁をなかなか越えられず・涙する日もある。
一人・職場の隅ですすり泣く。
気づいた先輩が近づく。
人生の先輩は寄り添い頷き・肩を抱く。
そんな情景を私は・垣間見てきた。
やがて新人の目つき・顔つきは変わり成長を感じる。
成人式の晴れ着姿が可愛く・眩しかった彼女にも後輩が出来る。
彼女もまた・後輩に寄り添い頷く。
人生の伴侶と出逢い結婚・妊娠・出産。
妻となり母となり・家族を持つ。
職場では・人生の中の多くの時間を過ごす。
職場は人が成長し・幸せになる場所である。
人が成長していく姿は・素晴らしい。
彼女らの人生に関わり共に想い・共に奏でて・共に創り出す事はとても尊い。
有難い。
人は出逢うべくして・出逢う。
出逢いに偶然なし・全て必然。
一期一会に感謝。

Vol.1029「鮭」

知人のお父様が天国に召された。
大往生。
100年を超える人生に幕を閉じた。
娘である知人は・いつもの如く仕事帰りに買い物へ。
明日の朝食の食材を探す。
父が好きな鮭。
鮭の切り身を手に取る。
そうか・・。
父はいない。
いなかった。
寂しい・悲しい。
その時の切なさを今もこころに仕舞う。
天国で・・。
いつか逢う日まで。

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